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第7波と酷暑で搬送急増 体制強化 岡山市消防局、救急隊1隊増設

岡山市立市民病院

 岡山市消防局は9日、新型コロナウイルス流行「第7波」で患者搬送件数が急増しているとして、10日から救急隊の1隊増設など体制を強化すると発表した。一般の急病、負傷者の搬送に支障が出かねないためで、感染状況が落ち着くまでの措置とする。

 増隊は第6波に続き4回目で、予備の救急車を用いて市立市民病院(北区北長瀬表町)に拠点を置く。他に、平日の日中のみ稼働している北消防署第2救急隊を土日を含む24時間運用とする。

 自宅などで容体が急変したコロナ患者の搬送件数は7月25~31日が79件で、第7波拡大前(6月27日~7月3日)の8件から急増。また医療機関の逼迫(ひっぱく)により、受け入れ可否を医療機関に4回以上照会し、現場滞在が30分を超える「救急搬送困難事案」も今月1~7日に16件発生したという。

 市消防局は「酷暑に伴う熱中症患者の搬送とのダブルパンチで、救急の現場に過度な負担がかかっている状況だ。体制強化で何とか乗り切りたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年08月09日 更新)

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