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コロナ看護態勢テーマにシンポ 岡山など3医療機関の事例発表

新型コロナウイルス患者の受け入れ病院の看護態勢をテーマに開かれたシンポジウム

 新型コロナウイルス患者を受け入れた病院の看護態勢をテーマにしたシンポジウムが27日、岡山県立大(総社市窪木)で開かれ、東京、神奈川、岡山の看護師3人が各医療機関での取り組みなどを発表した。

 医療従事者や患者の大規模クラスターが起き、病院機能が一時停止した永寿総合病院(東京)の武田聡子さんは教訓の一つとして「幅広い診療科に対応できるような人材の育成が大切」と指摘。横浜市立大付属市民総合医療センター(同市)の岩間朋子さんは重症患者の受け入れに関し「通常の倍以上の労力がかかるため、同じ人が連日担当しないような管理が求められる」と述べた。

 岡山市立市民病院(同市)の上野優子さんはコロナ禍前から用意していた新たな感染症発生時の対応マニュアルと、毎年の連絡・搬送のシミュレーション訓練が生きたことを説明。「感染症も災害として捉え、考えられる準備を十分にしておくべきだ」と訴えた。

 シンポは日本感染看護学会学術集会(28日まで)の一環。ライブ配信もあり、看護師や医師約160人が聴いた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年08月27日 更新)

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