文字 

聴覚障害者の暮らしやすい社会へ 岡山大病院 「支援センター」開設

岡山大病院

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は、聴覚障害者のQOL(生活の質)向上をサポートする「聴覚支援センター」を開設した。補聴器の適切な使用法を指導する専門外来を設けたほか、災害避難時に役立つ装置の開発などに取り組む。

 専門外来は同大病院耳鼻咽喉(いんこう)科に設置し、毎週月曜午前9時~正午に診療を行う。病気や加齢による聴覚障害を抱える人に、医師がそれぞれの症状に合うよう補聴器や人工内耳を調整したり、使い方を指導したりする。小児神経科や臨床遺伝子診療科とも連携し、患者ごとに最適な検査やリハビリを提供する。

 装置開発は企業などと協力。防災サイレンの音などを検知して光や振動で緊急事態を知らせる装置の開発を進めている。聴覚障害への理解を深めてもらうため、教員志望の学生らへの啓発も行う。

 センター長を兼ねる前田嘉信病院長は「聴覚障害があっても暮らしやすい社会の実現に向け、病院内外のさまざまな組織と協力して貢献していきたい」としている。

 受診にはかかりつけ医の紹介状が必要で、予約制。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年09月03日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ