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「BA・5宣言」岡山25日まで 感染状況改善、前倒し終了

 岡山県は21日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、流行「第7波」に伴う「BA・5対策強化宣言」の期限を繰り上げ、25日までで終了すると決めた。30日までとしていたが、新規感染者の減少や病床使用率の改善を踏まえて判断した。一方、流行の再拡大を抑止するため県民には引き続き感染防止の徹底を呼び掛ける。

 県内の新規感染者数は過去最多となった8月20日の4399人をピークに減少傾向となり、今月19日には2カ月ぶりに千人を割り込んだ。一時は60%を超えた病床使用率も20日午後5時現在、33・5%(速報値)と強化宣言の目安(50%)を下回ったことなどから前倒しを決めた。

 会議では冬場に向けて感染が再び拡大する恐れがあるとして、26日から「県民・事業者へのお願い」として、早期のワクチン接種を含めた基本的な感染対策の継続を要請することも決定。高齢者施設でクラスター(感染者集団)防止に向けた施設スタッフの集中検査も継続する。

 伊原木隆太知事は会議後の取材に「県民の協力で大きな波を乗り越えることができたが、年末年始に向けて『第8波』も予想される。気を緩めることなく、感染防止の徹底をお願いしたい」と述べた。

 BA・5対策強化宣言は都道府県が国と協議して期間などを自主的に定めることができ、岡山県は8月5日に出した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年09月21日 更新)

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