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新ワクチン接種 岡山県内で始まる 「第7波」主流オミクロン株対応

オミクロン対応の新ワクチンの接種を受ける女性=岡山市立市民病院

 新型コロナウイルスの流行「第7波」で主流となっている変異株・オミクロン株に対応した新しいワクチンの接種が28日、岡山県内の医療機関や集団接種会場で始まった。オミクロン株に対し、「従来ワクチンよりも発症、重症化の予防効果が高いことが期待される」(厚生労働省)こともあり、初日から接種を希望する県民が次々と訪れた。

 岡山市立市民病院(同市北区北長瀬表町)では、事前予約していた71人が来院した。院内に設けた会場では、医師が既往症やアレルギーの有無などを問診。看護師から腕に注射を受けた。副反応に備えるため、別室で15~30分間待機した。

 3回目の接種だった男性(68)=同市中区=は「感染力が強いオミクロン株に有効と知り、初日分を予約した。早めに打てて安心した」と話していた。

 同病院が使用するのは、オミクロン対応の米ファイザー製。従来のワクチン接種も受け付けている。

 オミクロン対応の新ワクチンは、少なくとも2回目の接種を終え、前回から5カ月以上経過した12歳以上が対象。28日時点で、新ワクチンに対応している県内の医療機関は約100カ所。各自治体のホームページなどで確認できる。

 県ワクチン対策室は「第7波のピークは越えたが、オミクロン株の脅威は消えていない。人の移動が増え、次の感染再拡大が懸念される年末年始に向け、早めに接種してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年09月28日 更新)

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