文字 

医療的ケア児と家族のニーズ探る 岡山県がアンケート初実施

岡山県庁

 人工呼吸器やたんの吸引などが日常的に必要な医療的ケア児へのサポートを充実させるため、岡山県は、ケア児と家族がどのような支援を求めているかを尋ねるアンケートを初めて実施している。

 人工呼吸器の装着や気管切開、胃ろうなどの有無、通園通学時に誰が付き添っているか、訪問看護や訪問リハビリ、短期入所といったサービスの利用状況、今後利用したいサービス、災害時の避難先などを尋ねている。

 県内の医療的ケア児は推計で322人。調査は今月スタート。かかりつけの医療機関を通じて協力を依頼し、11月末までに回答してもらう。

 県は今年4月、社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)に「県医療的ケア児支援センター」を開設し、ワンストップで相談に応じる体制を整えた。

 とはいえ、センターのスタッフから「的確な支援につなげるには、ケア児と家族が置かれている状況をさらに詳しく知ることが必要」、当事者と家族からは「どこに相談すればいいか分からない」といった声が寄せられている。市町村も、医療的な対応が必要な子どもが各自治体にどれだけいるかをあまり知らないという。

 県障害福祉課は「支援に関わる関係者と結果を共有。施策の充実を図り、支援の網からこぼれる人が出ないようにしたい」とする。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年11月22日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ