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在宅医療の患者情報 多職種で共有 岡山市が専用アプリを導入

 岡山市は、在宅医療に携わる医療、介護のスタッフが患者の容体やケアに関する情報をパソコンやスマートフォンで共有できるシステムを導入した。電話やファクスなどでやりとりする手間が省け、安全性も高いという。

 医師、歯科医師、看護師、薬剤師、ケアマネジャーら、在宅医療に関わっている人たちに登録してもらう。無料通信アプリ・LINE(ライン)のようにグループ内だけで書き込みや閲覧ができる。患者や家族も登録が可能。新型コロナウイルス感染者への往診といった緊急時の情報提供にも利用できる。

 医療福祉関係者向けに開発された専用のアプリを活用。厚生労働省が定めるセキュリティー対策が講じられており、利用は無料。岡山市医師会の提案を受け準備を進めてきた。

 在宅医療を行っている医師の登録を10月から開始。今月から他の職種の申し込みを受け付けている。容体が急変した際などに病院との連携も必要なため、今後は開業医だけでなく、地域の基幹病院にも登録を依頼する。

 市地域ケア総合推進センターの徳田元子所長は「多職種の人たちが迅速に情報を共有することは患者と家族にとってメリットが大きく、チーム医療の推進にもつながる」と話す。

 同じシステムは福山市やさいたま市などでも導入されている。情報流出のトラブルは報告されていないという。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年11月24日 更新)

タグ: 介護医療・話題

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