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県内コロナ感染者4週連続増加 直近1週間 病床使用率40%超

 岡山県は25日、直近1週間(17~23日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者数は9990人と4週連続で増加し、前週(10~16日、8256人)から約2割の増。医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率も急速に悪化して40%を上回り、感染拡大に歯止めがかかっていない。

 1日当たりの感染者は24日を除いて前週の同じ曜日を上回った。クラスター(感染者集団)は48件(前週37件)と増え、高齢者施設が37件で約8割を占めた。感染者の年代別割合では70代以上10・8%(前週10・7%)や60代7・0%(同6・1%)などが増えた。

 病床使用率は41・2%(前週31・8%)となり、流行「第7波」が急拡大した7月下旬と同じ水準。県によると、高齢の感染者の増加が影響しているという。重症者用病床使用率も10・4%(同7・5%)に悪化した。

 政府の第8波への対応方針では、病床使用率が50%を超えるなど医療機関の負担が増した場合、都道府県が「対策強化宣言」を出し、県民に外出自粛といった協力要請を行えるとしている。

 県保健福祉部は「感染者の増加スピードは第7波より緩やかで、感染爆発には至っていない。県民には早期のワクチン接種や感染防止策の徹底をお願いしたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年11月25日 更新)

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