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アナフィラキシー対処法を再確認 岡山でワクチン接種従事者研修

アナフィラキシーを発症した患者への対処法が実演された模擬訓練

 新型コロナウイルスワクチン接種に携わる医療従事者を対象とした研修会(岡山県、県医師会主催)が5日夜、岡山市北区駅元町の三木記念ホールで開かれた。ワクチンの種類が増え、乳幼児ら対象者が拡大する中、会場では約50人が重いアレルギー反応・アナフィラキシーを発症した患者への対処法などを再確認した。

 岡山大病院高度救命救急センターの中尾篤典教授が講演。愛知県内の集団接種会場で、ワクチン接種後に40代女性が死亡した問題を踏まえ、「アナフィラキシーの治療に使うアドレナリンには副作用があるが、救命が優先。妊婦や心疾患患者らも含め、疑わしい場合は迷わず、すぐに投与してほしい」とした。

 アナフィラキシーの対処法を実演する模擬訓練も行った。前兆のあくびを連発する男性に看護師が声をかけ、医師の判断で薬剤を注射、救急搬送する流れを確認した。

 18歳以上が対象のモデルナ製オミクロン株対応ワクチンを17歳以下に誤接種するケースも増加。県の担当者が年齢チェックの徹底などを呼びかけた。

 県内の医療機関約400施設にもオンライン配信した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年12月06日 更新)

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