文字 

動画でワクチン接種など呼びかけ 県内医師ら 医療現場の窮状報告

新型コロナウイルス流行の収束に向けて感染対策を呼びかける動画の一場面

 新型コロナウイルスの流行「第8波」の収束と次の波に備えるため、岡山県民に感染対策を呼びかける動画を、同県内の医師ら8人が制作した。通常診療に大きな影響を及ぼしている現状を報告するとともに、ワクチン接種などを促している。

 動画は30分。津山中央病院総合内科・感染症内科の藤田浩二医師ら、県内の病院で感染症や呼吸器疾患、救急などを担当する医師6人に加え、岡山大の頼藤貴志教授(疫学・衛生学)と県美作保健所の光井聡所長が出演する。

 県内の医療現場では現在、コロナ専用病床が埋まり一般病床で受け入れ▽スタッフの感染などで人手が不足▽他疾患患者の入院や手術の延期▽救急受け入れ制限―などが起こっていることを報告。藤田医師は「重症化リスクが高い基礎疾患がある人を感染させない行動を。感染者を早く見つけ、早く医療につなげて」と訴えている。

 「第8波」でも急増した救急搬送困難事例を減らすため、光井所長は「医療機関はできる限り平日の日中に受診し、救急外来、救急車の利用は真に必要な場合に」などと呼びかけている。

 動画は岡山大大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野のホームページから視聴できる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年01月27日 更新)

ページトップへ

ページトップへ