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コロナ下受験 家族も感染対策を 津山中央病院・藤田部長に聞く

「受験生も家族も基本的な対策の徹底を」と呼びかける藤田部長

 新型コロナウイルスの流行「第8波」が続く中、入試シーズンが本格化した。私立大で一般選抜が実施され、2月25日には岡山大など国公立大の2次試験がある。岡山県内の高校は私立の1期入試が始まった。県立は3月に一般入試を迎える。感染対策や体調管理をどうするか。コロナ治療に当たってきた津山中央病院(津山市)総合内科・感染症内科の藤田浩二部長は「マスクの着用と手洗いなど基本的な対策が有効。受験生本人だけでなく家族も心がけて」と助言する。

 ―受験生がするべき感染対策は。

 マスク着用、手洗い、人混みの回避などこれまでの対策は引き続き感染予防に効果がある。試験当日もできるだけ人が密集している場所を避け、公共交通機関などでは必ずマスクを着けてほしい。手すりやつり革を触った後は、携帯用の消毒液を持ち歩けば、小まめに手指を消毒できる。

 ―保護者ができるサポートは。

 周囲の家族らに症状が出たときに素早く対処できるよう、解熱剤や鎮痛剤、抗原検査キットを準備しておいてほしい。もし感染してしまったら、家の中でもマスクを着け、別の部屋に隔離し、接触しないようにして対策してほしい。

 ―生活リズム維持の方法は。

 栄養バランスの取れた規則的な食事習慣は、コロナに関わらず健康維持に必要だ。疲れをためないよう、お風呂にしっかり入って体を温め、睡眠を十分取ってほしい。

 ―県内では季節性インフルエンザも3シーズンぶりに流行期入りした。

 インフルエンザウイルスはコロナのオミクロン株より感染力が低い。規則正しい生活を送って免疫を高め、基本的な感染対策を続ければ予防できる。ワクチンも有効なので、受験生だけでなく家族も両方の接種を積極的に検討してほしい。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年02月01日 更新)

タグ: 津山中央病院

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