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岡山県「医療ひっ迫警報」解除 コロナ レベル2に引き下げ

「医療ひっ迫警報」の解除を決めた岡山県の新型コロナウイルス対策本部会議=県庁

 岡山県は9日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、流行「第8波」の拡大に伴う県独自の「医療ひっ迫警報」を解除した。新規感染者の減少や病床使用率の改善を踏まえた判断で、4段階のレベル分類も下から2番目のレベル2(感染拡大初期)に1段階引き下げた。再拡大の防止に向け、県民には引き続き感染対策を呼びかける。

 県内の新規感染者は過去最多となった1月7日の5332人をピークに減少傾向となり、18日以降、22日連続で前週の同じ曜日より少ない。70%を超えた病床使用率も2月8日時点で35・3%にまで改善し、レベル3(医療負荷増大期)の目安とされる50%を下回っている。

 対策本部会議では、9日から「県民・事業者へのお願い」として、基本的な感染防止策の徹底や適切な受診への協力を要請することを決定。3月以降は県内3カ所の宿泊療養施設を2カ所に減らす一方、高齢者施設などでのクラスター(感染者集団)防止に向けた施設スタッフの集中検査は継続することとした。

 伊原木隆太知事は会議後の取材に「対策の難しい冬場の第8波を行動制限を求めず乗り切ることができたことは喜ばしい。今後も油断することなく、それぞれ感染防止策を講じてほしい」と述べた。

 第8波を巡っては昨年10月下旬から新規感染者が増加し、県は12月20日に医療ひっ迫警報を発令。1月12日にはレベル分類を初めて3に引き上げていた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年02月09日 更新)

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