文字 

心臓疾患患者用ドクターカー導入 倉敷中央病院がCF活用

倉敷中央病院がお披露目した新型のドクターカー(手前)。奥は現行車両

 倉敷中央病院(倉敷市美和)は6日、クラウドファンディング(CF)で支援を募り購入した心臓疾患患者用の「ドクターカー」をお披露目した。救急医療の充実に役立てる。

 ドクターカーは、医師らを救急現場に直接運び、患者を搬送時から治療することで救命率を高める。新車両には除細動器や人工呼吸器を配備。人工心肺装置ECMO(エクモ)に使う空気ボンベも新たに設置し、素早い処置が施せる体制を整えた。

 病院が所有する4台のうち、1台が走行距離が34万キロを超えるなど老朽化。更新を検討したが、新型コロナウイルスの影響による患者減で自前での購入が難しく、昨年7~9月にCFで支援を募った。目標の1千万円を大幅に上回る5千万円超が寄せられ、費用の全額を賄えたという。残額は救急医療の院内設備充実などに充てる。

 6日は病院関係者らが出席し式典を開催。山形専院長は「予想を超える支援をいただいた。病院への期待に応えていきたい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年03月08日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ