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保管法誤ったコロナワクチン接種 笠岡の医療機関、被害報告はなし

笠岡市役所

 笠岡市は20日、市内の医療機関1カ所が新型コロナウイルスワクチンを誤って冷凍保管し、2021年10月以降少なくとも1110人に接種していたと発表した。現時点で健康被害の報告はない。

 市によると、市から冷蔵配送されたワクチンは2~8度で保管するよう定められているのをマイナス20度前後で管理し、使用前日に解凍していた。今月16日に市の担当職員が医療機関を訪れた際に気付いた。ワクチンの保管方法が冷凍から冷蔵に切り替わった際にマニュアルを確認していなかったとみられる。

 ワクチンはファイザーとモデルナ製で、メーカー側は効果など品質への影響は「詳しい調査が必要」としているという。市は医療機関名について「影響が不明の段階で公表すると混乱する」として明らかにしていない。

 小林嘉文市長は「周知できておらず責任を感じている。安心して接種を受けられるよう指導を徹底する」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年03月20日 更新)

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