文字 

岡山県 コロナ感染「レベル1」に 全数把握は5月8日以降取りやめ

新型コロナウイルス感染症の5類移行後の対応について報道陣に説明する伊原木知事=岡山県庁

新型コロナウイルス感染症への対応を協議した岡山県の対策本部会議=県庁

 岡山県は23日、新型コロナウイルスの感染状況を示すレベル分類について、4段階で最も低いレベル1(感染小康期)に引き下げた。新規感染者の減少や病床使用率の改善を踏まえた対応。新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に移行される5月8日以降、新規感染者数の全数把握を取りやめることも明らかにした。

 23日の新型コロナ対策本部会議で決めた。県内の新規感染者数は流行「第8波」の拡大で過去最多となった1月7日の5332人をピークに減少し、一時は70%を超えた病床使用率も6・9%(3月22日現在)に改善。これまでのレベル2(感染拡大初期)より1段階低いと判断した。レベル1とするのは現在のレベル運用が始まった昨年11月以降で初めて。

 対策本部会議では5月8日以降、コロナの発生動向を感染者の全数集計ではなく、指定医療機関への定点調査で把握することを決定。国の方針に沿い、医師がオンラインで確定診断する陽性者診断センターや自宅療養サポートセンター、宿泊療養施設の運営をいずれも5月7日で終了することを確認した。一方で、高齢者施設などでのクラスター(感染者集団)防止に向けた施設スタッフの集中検査、体調急変時の相談体制は継続する。

 伊原木隆太知事は会議後「スムーズに5類に移行できるよう市町村とも協力しながらしっかりと準備していきたい」と述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年03月23日 更新)

ページトップへ

ページトップへ