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認知症特徴、めまい解消法…動画で分かりやすく紹介 倉敷平成病院「のぞみの会」 交流活動ネットで配信 

「のぞみの会」の冊子

病院ホームページからアクセスできる動画の一場面

 倉敷平成病院(高尾聡一郎理事長)は、40年にわたって取り組んでいる地域住民との交流会「のぞみの会」の活動をインターネット上で展開。病院の医師らが認知症の特徴や「もの忘れ外来」での受診の流れ、めまいを解消する体操法などを動画で分かりやすく紹介している。

 のぞみの会は1982年に始まった。病院を会場に、医師の講演や患者の体験発表、関連する福祉施設利用者らによる作品展示など行い、千人近い住民が集って健康への理解を深めていた。新型コロナウイルス禍によって2020年からネットで配信している。

 今回配信している動画は8本。「もの忘れ外来ってどんなところ?」(約25分)は認知症疾患医療センター長の涌谷陽介医師が出演した。19年の初診時の診断結果をみると、2割強の人は年齢相応の記憶力や判断力の衰えで正常範囲内にあり、4割は認知症に至る前の軽度認知障害、アルツハイマー型などの認知症と診断されたのは3割強だったという。さまざまな治療法も解説している。

 耳鼻咽喉科医長の増田勝巳医師が出演する「耳鼻科で診るめまい」(約14分)では、耳に原因があるめまいについて症状や原因などを解説。めまい解消のための体操を実演を交えて紹介した。

 このほか「どうすればいいの? 救・急・車!!」(約8分)では、急な体調不良など万一の場合に備えて救急受診の流れを説明。「オーラルフレイルを知ろう かむかむクイズ」(約7分)は、硬いものが食べにくくなったり、むせたりするようになったなど、口の機能の衰えであるオーラルフレイルを予防するための知識がクイズ形式で学べる。

 病院ホームページにある「のぞみの会」のバナーをクリックすればアクセスできる。内容をまとめた冊子もダウンロードもできる。

 のぞみの会実行委員長の篠山英道副院長(脳神経外科)は「今回も実行委員会を中心にアイデアを出し合い企画・作成しました。ぜひご覧ください。感染状況にもよりますが、今秋には病院にご参集いただき、ふれあいの場を作りたいと思います。皆さんとお会いできるのを楽しみにしています」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年04月20日 更新)

タグ: 健康倉敷平成病院

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