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低出生体重児出産 先輩ママが助言 岡山県が冊子 疾患や支援制度紹介

低出生体重児を出産した母親らへの支援策や助言を載せたハンドブック

 岡山県は、体重が2500グラム未満の「低出生体重児」を出産した母親や家族向けに「リトルベビーハンドブック」を初めて作成した。こうした赤ちゃんに起こりえる疾患や医療制度、子育ての悩みに対する“先輩ママ”からのアドバイスを掲載。不安を解消しながら子育てができるように役立ててもらう。

 県によると、2021年の県内の出生数は1万3107人で、うち約9%の1191人が低出生体重児だった。母親が「育てられるか心配」「体重が増えない」といった不安を抱えるケースもあり、医師や助産師らでつくる県周産期医療協議会の監修で作った。

 低出生体重児は発育が未成熟のため、呼吸窮迫症候群や未熟児貧血が起こりやすいとされ、症状や治療法を解説。医療費の給付制度や無料の相談先も紹介している。

 小さな赤ちゃんを産み育てた母親の経験談も載せた。「自分を責めた」「まだ生みたくないと泣きながら出産した」とのつらさは誰にでもあり、「自分を責めないで」と助言。低体重で産まれ、元気に育った人からは「産んでくれてありがとう」と親への感謝の思いもつづられている。

 A6判、66ページ。700部作り、市町村の母子保健担当部署などで配っている。県健康推進課は「母子ともに健康に過ごせるよう活用してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2023年04月23日 更新)

タグ: お産

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