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予約なし 医療・介護の悩み相談 岡山に「暮らしの保健室」開設へ

新たに建設した施設で開設準備を進める橋本副理事長

 誰でも予約なしに医療、介護などの悩み相談が受けられる地域サロン「暮らしの保健室」が6月、岡山市内に開設される。在宅医療に取り組むこうなんクリニック(同市南区東畦)が週2回のペースで始め、看護師たちが無料で対応する。高齢化が深刻な東京・新宿の大規模団地で展開されている先行事例を参考に、誰もが安心して暮らせる居場所づくりを目指していく。

 学校に保健室があるように、大人が気軽に立ち寄れる場所を街中につくろうと、同クリニックを運営する特定医療法人自由会の橋本健二副理事長が計画。同法人関連の医療機関を受診しているかどうかに関わらず、利用できるのが特徴という。

 想定している利用者は独居高齢者のほか、認知症の人やその家族、がん患者ら。健康面の問題や生活、介護の困り事などについて、看護師、ケアマネジャーら専門スタッフが相談に乗る。必要に応じて、行政や他の医療機関につなげる役割も担う。

 同クリニックの駐車場に専用施設(鉄筋コンクリート2階)を建設。1階は相談スペース、2階はイベントが開ける部屋を設けた。相談日は利用状況を見ながら増やしていく。

 「暮らしの保健室」は訪問看護師の秋山正子さんが2011年、東京・新宿の大規模団地「戸山ハイツ」で始めた。医療や介護の垣根を越えて相談を受けることで、最期まで住み慣れた地域、わが家で過ごしたいと望む患者や家族を支えている。活動の理念は各地に広まり、現在はさまざまな団体・法人が全国約70カ所で運営する。

 実際に戸山ハイツの保健室を見学し、運営ノウハウを学んだ橋本副理事長は「高齢者が抱える不安やつらさに寄り添っていきたい。将来は多世代の交流拠点に発展させるのが目標」と意気込んでいる。

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 オープニングセレモニーが6月2日午前10時から開かれる。橋本副理事長の講演などがある。無料。問い合わせは、こうなんクリニック(086―282―7122)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2024年05月04日 更新)

タグ: 介護医療・話題

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