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静脈認証で献血の本人確認 岡山県赤十字血液センター

受付で静脈認証を行う献血協力者=県赤十字血液センター

 岡山県赤十字血液センター(岡山市北区いずみ町)は、献血時の本人確認に手の指の静脈認証を導入。「受付での手続きがスムーズになった」と利用者に好評といい、6月に開始して4カ月余りで、献血協力者の9割以上が登録を済ませた。

 静脈認証は利便性の向上などを狙いに、日本赤十字社が全国で推進。受付で機械に指をかざすと、事前に登録した氏名、住所、身長、体重などデータが呼び出され本人と確認される。ただし、初めて献血する際は従来通り、身分証明書での本人確認が必要。

 これまでは2回目以降の献血の際に、氏名や献血履歴を記録した「献血カード」と4桁の暗証番号で本人確認していた。このため、暗証番号を忘れて手続きに時間がかかるケースがあったという。

 月に2回ほど献血する大学3年男性(22)は「暗証番号を忘れて困ることがあったので、静脈認証は助かる」と話す。

 県赤十字血液センターは静脈認証の導入とともに、紙に印刷していた問診票を6月から「ICカード」方式に変更。医師は、献血者が専用端末で問診票のデータを記録したICカードを受け取り、読み取り機で内容を確認する。

 データ管理がしやすくなるなどのメリットがあり、静脈認証と併せて献血ルームももたろう(岡山市北区表町)や移動献血バスでも導入している。問い合わせは県赤十字血液センター(086―256―6568)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年10月17日 更新)

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