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岡山県が骨髄ドナー助成制度創設 16年度から、勤務先も対象に

 岡山県は2016年度から、白血病などの患者に骨髄や末梢(まっしょう)血幹細胞を提供するドナーに対する助成制度を創設する。ドナーの勤務先も対象とし、移植を後押しする。15日まとめた16年度当初予算案に事業費373万円を盛り込んだ。

 ドナーらへの助成制度を設ける市町村に補助する。1日当たりの助成基準はドナーが通院5千円、入院2万円(上限10万5千円)、事業所は1万円(上限9万円)とし、市町村と2分の1ずつ負担する。同県内では総社市がすでに制度を設けているが、県は全市町村への拡大に向けて働き掛けていく方針だ。

 岡山県内の骨髄バンクドナー登録者数は昨年12月末現在で6874人。県によると、骨髄などの提供には採取前後の健康診断を含めて通院・入院に9日程度が必要で、適合者が見つかりながら、仕事などの都合で移植に結び付かないケースもあるという。

 同県医薬安全課は「安心して骨髄バンクに登録でき、勤務先の理解も得られやすい環境を整えたい」としている。

 日本骨髄バンク(東京)によると、助成制度は11年に新潟県加茂市が設けたのをはじめ、1月15日現在で3都府県125市町村がつくっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年02月15日 更新)

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