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歯の健康「よくかむ」に予防効果 倉敷歯科医師会の船曵理事に聞く

「よくかむことは大切」と話す倉敷歯科医師会の船曵洋司理事

 虫歯や歯周病など歯や口の健康が気になる人は多いはず。倉敷歯科医師会の船曵洋司理事(55)に、日頃の生活で気を付けるポイントなどを聞いた。

 ―虫歯を巡る最近の状況は。

 予防などに効果が高いフッ素が、歯科医院での塗布のほか、歯磨き粉などでも普及し、子どもの虫歯は減少傾向にある。歯の健康について保護者の意識が高まっていることもあるだろう。

 ―歯の健康で気になることはあるか。

 「かむ」ことが減ってきているように思う。よくかめば血流が良くなり、唾液の量も増える。唾液には抗菌効果があり、虫歯予防になる。意識的にかむ回数を増やすよう心掛けてほしい。

 ―歯磨きで気を付けることは。

 「食べたらちゃんと磨く」という習慣がまず大切。歯の間が空いている人は歯間ブラシを使ったり、高齢になると電動ブラシを使ったりするのも良い。自分に合った方法をかかりつけ医に相談してほしい。

 ―80歳で自分の歯が20本残ることを目指す「8020」運動も浸透してきたよう。

 フッ素の普及と合わせるように意識が進んできたと感じる。歯石を取ったり、定期的に歯科で検診を受けたりする人も増えてきた。

 ―歯の健康フェアは意識してもらう好機。

 子どもが楽しめるブースから講演、検診まで幅広い催しを用意した。ぜひ家族で訪れ、歯と口の健康を考える機会にしてほしい。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2017年06月02日 更新)

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