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患者から受けた思い油彩画で表現 岡山の精神科医・吉村さん初個展へ

患者と向き合う中で起きた心の動きを表現する吉村さんと「'17リビドーXI」

 味野医院(倉敷市児島駅前)の医師吉村勲さん=岡山市南区東畦=が、精神科医として患者と向き合う中で起きた心の動きを油彩画で表現している。11日からギャラリー倉敷(倉敷市中央)で初の個展を開く。

 吉村さんは長崎市出身。岡山大医学部卒業後、高梁市の病院勤務などを経て1984年に同医院を開業した。

 同大では美術部に所属し、風景など具象画に取り組んだが「精神科医として経験を重ねるにつれて抽象画に変化した」と吉村さん。診療の合間に自宅アトリエなどで創作に打ち込み、96年には行動美術協会の行動展で初入選。同展や倉敷市連合医師会美術展へ出品を重ねてきた。

 描くのは、患者との心の触れ合いで感じた喜びや悲しみ、不安などの思い。初個展は「感」をテーマに、意欲や力強さなどの感情をストレートに表現したF100号の大作「'17リビドーXI」をはじめ、赤や青といった色をテーマにした作品など二十数点を披露する。

 吉村さんは「患者の訴えに共感しながら受けた思いをそのまま表現した。多くの人に見てほしい」と話す。

 個展は18日まで。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年02月04日 更新)

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