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岡山「カレッジ旭川荘」で入学式 障害ある2期生8人が第一歩

2期生を迎えた「カレッジ旭川荘」の入学式

 知的障害や発達障害のある18歳以上の人たちに大学形式の学びの場を提供する「カレッジ旭川荘」の入学式が12日、社会福祉法人旭川荘・結びの杜(もり)(岡山市東区西大寺浜)であり、2期生8人が一歩を踏み出した。

 旭川荘(同市北区祇園)の末光茂理事長が「2年生とともに望ましいカレッジづくりのため、かけがえのない役割を果たしてほしい」と激励。18~21歳の新入生が一人ずつ誓いの言葉を述べ、男性(18)=同市=は「パソコンができるようになりたい」と意欲を語った。

 カレッジ旭川荘は、一般教養や就労に向けた専門課程を4年間のカリキュラムで学ぶ。敷地内にある旭川荘厚生専門学院で福祉を学ぶ学生と交流し、スポーツ、文化活動にも取り組む。

 障害の有無にかかわらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」が進む米国などでは、大学で知的障害者を一定割合で受け入れる制度があるが、日本では進んでいない。旭川荘(同市北区祇園)は知的・発達障害者が高等・生涯教育を通じて能力を伸ばす機会を提供しようと2017年度にカレッジ旭川荘を開設した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年04月12日 更新)

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