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倉敷平成病院の歌声広場30年 1500回で延べ15万人参加

朗らかな歌声が響いた1500回目の「歌声広場」

 思い切り歌って心も体も健康に―。倉敷平成病院(倉敷市老松町)が通所リハビリテーション利用者らを対象にした音楽療法として30年前から定期開催している「歌声広場」が23日、1500回目の節目を迎えた。

 歌声広場は、歌うことで体や脳に刺激を与える療法として1988年2月に始まり、毎週1回のペースを貫き開催。なじみ深い童謡や唱歌、歌謡曲などを5、6曲合唱している。これまでの延べ参加者は約15万人に上るという。

 この日は、同病院に隣接する倉敷在宅総合ケアセンター(同所)に約150人が集合。手遊びを交えた「茶摘み」や2020年の東京五輪に思いを込めた「東京五輪音頭」、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」、故美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」など6曲を歌った。参加者は、職員が奏でるキーボードやギターの調べに合わせて体を揺らし、手拍子でリズムを取りながら朗らかに声を張り上げていた。

 5年前からほぼ毎回参加しているという同市の男性(79)は「みんなで歌うと気持ちが良く、元気になれる。参加するのをいつも楽しみにしています」と話していた。

 開催に先立ち、同病院を運営する全仁会グループの高尾武男代表が「『継続は力なり』で30年も続けることができた。これからも頑張っていきましょう」と参加者に呼び掛け。くす玉を割り、1500回の節目を祝った。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2018年05月24日 更新)

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