子どもの食物アレルギー対応学ぶ 岡山で教師や保育士らの公開講座

食物アレルギーを発症した児童を想定したグループ学習で対応を確認する参加者

 アレルギー週間(17~23日)にちなんだ公開講座「岡山アレルギーフォーラム」(国立病院機構南岡山医療センター、岡山大病院など主催)が24日、岡山市内であり、教師や保育士、看護師ら約100人が子どもの食物アレルギーの症状や対応方法などを学んだ。

 岡山大病院小児科の八代将登助教は、子どもの食物アレルギーは卵、乳製品、小麦が中心で、じんましんや嘔吐(おうと)などさまざまな症状があると説明。複数の臓器でアレルギー反応が現れる「アナフィラキシー」は、呼吸困難や血圧低下を引き起こし、死に至るケースもあると紹介した。

 南岡山医療センター看護部の黒岡昌代さんは、子どもの状態に早く気付く方法として「症状が現れたときの『決め言葉』をあらかじめ子どもと考えておくのが有効」と述べた。

 発症した児童への対応を想定したグループ学習もあり、参加者がチェックシートを基に症状を確認したり、症状を緩和する自己注射薬・エピペンで対応したりした。意見交換では「子どもの進学時にアレルギー情報が確実に引き継がれる体制が必要だ」といった指摘もあった。

(2019年02月25日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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