受動喫煙防止へ岡山県条例制定を 県医師会が決起大会で決議採択

受動喫煙防止に向けた県条例の制定を目指して開かれた決起大会

 岡山県医師会は23日、受動喫煙防止に向けた県民機運の醸成を目的にした決起大会を岡山市民会館(同市北区丸の内)で開いた。医療を中心とした各種団体から約千人が参加し、対策の実効性を高める県条例の制定と喫煙率の低下を掲げた決議を採択した。

 松山正春会長が「受動喫煙から県民を守るため組織を挙げて運動している。協力をお願いしたい」とあいさつ。県議会で議員提案による条例化を実現するための署名活動で、これまでに1万9611人分が集まったことが報告された。

 県民を代表し、肺がん患者会の代表が「パブリックスペースで、たばこの煙を心配しなくてもよい県をつくってほしい」と強調。決議の採択に続き、全員でガンバローコールをして士気を高めた。

 受動喫煙防止を巡っては、多くの人が集まる建物内を罰則付きで原則禁煙とする改正健康増進法が2020年4月に全面施行。だが、既存の小規模飲食店は例外とされるため、東京都や山形県などが同法よりも踏み込んだ内容の条例を定めている。

(2019年05月23日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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