「渡航ワクチン外来」9月開設 岡山大病院 海外での感染症予防に

岡山大病院

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は9月1日、海外渡航前の予防接種や健康相談に応じる「渡航ワクチン外来」を開設する。感染症の専門医が事前のワクチン接種や健康管理について指導し、渡航先での安全確保をサポートする。

 同外来は、国際渡航医学会認定医の萩谷英大・岡山大大学院准教授(感染症)が担当。毎週水曜の午後2時~4時の完全予約制で、狂犬病やポリオなど約20種類のワクチンの中から渡航先の流行状況に応じて必要なものを接種する。時差ぼけやエコノミークラス症候群、高山病など渡航中や現地で予想されるさまざまな疾患への予防・対処法も指導する。

 受診希望者は、同大病院のホームページから事前問診票をダウンロードし、必要事項を記入して専用メールアドレスに送信する。保険適用外の自費診療となる。

 萩谷准教授は「新型コロナウイルスの影響で今は渡航者数が少ないが、以前のように旅行などに出掛けられる日が来るはず。海外で健康に過ごすために積極的に利用してほしい」と呼び掛けている。

 岡山県内の医療機関では他に、笠岡第一病院(笠岡市横島)やイナバ小児科(岡山市北区鹿田町)などが海外渡航者向けに類似の外来を設けたり、予防接種に対応したりしている。

(2020年08月25日 更新)

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