コロナ感染岡山県内で再拡大懸念 目立つ重症化しやすい高齢者

 岡山県内の新型コロナウイルスの新規感染者は、夏場の急拡大以降、落ち着きつつあったが、9月中旬から確認が相次いでおり、再燃が懸念される。重症化しやすい高齢者の感染も目立っている。

 県内では夏に感染が大きく増え、7月25日には、岡山市内の接待を伴う飲食店でのクラスターなどで、1日では最多となる10人の感染が確認された。

 9月4日から10日間、新たな感染発表はなかったが、同14日以降は断続的に確認され、今月21日までに計39人に上る。1週間ごとの比較でも、ほぼ右肩上がりに増えている。医療機関や高齢者施設でも複数人の感染が確認されている。

 この39人の感染が確認された場所は岡山市が21人と群を抜くものの、以前は発生がなかった総社市(4人)や新見市(2人)、真庭市(1人)でも確認され、感染地域が広がっていることがうかがえる。年代別では依然として40代以下が24人と全体の6割を占める一方、重症化リスクが高まるとされる60代以上も9人いる。今回、総社市で90代以上の2人も確認された。

 県は「現時点で大半のケースは感染の広がりをたどれる範囲で収まっているが、注意は必要。感染防止策の徹底を図っていきたい」としている。

(2020年10月21日 更新)

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