勝央に感染症専用の仮設診療所 慢性疾患ある患者との診察分離

勝央町が勝央図書館駐車場に設けた仮設診療所

 インフルエンザや風邪などの感染症患者を診察する岡山県勝央町の仮設診療所が2日、同町勝間田の勝央図書館駐車場に開所した。インフルなどに感染すると重症化する恐れがある高血圧や糖尿病など慢性疾患のある患者と診察を分ける狙い。新型コロナ感染の疑いがあれば保健所に連絡する。

 町内にある民間3医院が診察に当たる。発熱やせき、喉の痛みといった風邪症状のある患者は、いずれかの医院に事前に電話で相談。医師がインフルなどを疑えば仮設診療所に来てもらう時間を告げて出向く。

 仮設診療所はコンテナハウス2棟。医師と患者はアクリル板で仕切られ、空気が外部に漏れないよう気圧を下げる陰圧状態を保つ。抗ウイルスのフィルターを備えた換気装置も取り付けている。

 町内の事業所で新型コロナのクラスター(感染者集団)が確認されており、2日は、体調に不安のある人らから相談が寄せられる可能性もあったが、午後6時時点で利用者はいなかった。

 一方、町教委は2日、クラスター発生を受け10月30日から休校していた3小中学校を4日から再開することを決めた。

(2020年11月02日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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