発熱専門外来公開、岡山市民病院 接触避け、駐車場にテントで設営

岡山市立市民病院が状況に応じて駐車場に開設する「発熱専門外来」

 岡山市立市民病院(同市北区北長瀬表町)は、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの流行状況に応じ、エアーテントによる「発熱専門外来」(仮称)を開設することとし、9日、試験設置した同外来を報道陣に公開した。一般の来院者と発熱患者の接触を避け、感染拡大を防ぐ狙い。

 同外来は同病院の南西側にある平面駐車場(約千平方メートル)に開設する。テント(長さ10メートル、幅4メートル、高さ2・5メートル)には、ウイルスが外に漏れないよう気圧を低くする陰圧装置やエアコンが付いている。

 計画では発熱患者の来院が1日30人を超えた場合に開設を検討。テント内に診察台や電子カルテ用のパソコン、水道台を用意し、患者が病院に入らなくても受診や検体採取ができるようにする。

 整備費は約3700万円。今城健二副院長は「流行期の感染リスクを抑えながら、院内と同じように診察できる態勢を整えた」と話している。

 同病院では現在、計4カ所の出入り口周辺に体温を自動測定する「サーモグラフィー」を設置。発熱がある場合には申告を求めている。

(2020年11月09日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

タグ

関連病院

PAGE TOP