病床使用率、全国9番目の高水準 岡山26%、医療体制の逼迫懸念

岡山市内に確保している宿泊療養ホテル

 新型コロナウイルスの感染拡大により岡山県内で医療体制の逼迫(ひっぱく)が懸念されている。厚生労働省の集計によると、県内の入院患者は18日現在で74人に上り、うち重症者は過去最多となる3人。病床使用率は26%に達し、全国で9番目の高さとなっている。

 都道府県別の病床使用率は高い順に兵庫(44%)、大阪(41%)、北海道(38%)など。岡山もこれらの都道府県とともに、政府の新型コロナ感染症対策分科会が「ステージ3(感染者急増)」の指標の一つとする「25%以上」を上回っている。

 データは厚労省が毎週公表。岡山は入院患者数、病床使用率ともにクラスターが相次いだ今月4日時点(87人、31%)に次ぐ水準となっている。県は病床とは別に、岡山市内に確保している宿泊療養ホテル(207室)の活用を積極的に進める方針で、18日現在でホテル入所者は7人。自宅療養も過去最多の22人に上る。

 県医療推進課は「対応病床の上積みを含め、さらに各医療機関との連携を強化したい」としている。

(2020年11月24日 更新)

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