岡山大がAI医療人材育成へ 院博士課程 21年度コース新設

岡山大

 人工知能(AI)を駆使し、先進的な医療提供体制を実現させる人材の育成に向け、岡山大(岡山市)は2021年度、大学院医歯薬学総合研究科博士課程に「医療AI応用コース(仮称)」を設ける。東北大、北海道大と連携。教育拠点づくりも進めていく。

 東北大を代表校にした3大学は、国が20年度に公募した保健医療分野におけるAI研究開発の人材育成プロジェクトに申請し、採択された。3大学には5年間で最大約4億円が助成される見込み。

 3大学はIT企業などと連携し、人材育成プログラムを開発。AIを活用して「ゲノム医療」「画像診断」「診断・治療」「医薬品開発」「介護・認知症」「手術」の重点6分野に潜む諸課題を解決していく人材を育てる。

 岡山大が設けるコースは4年制で、毎年度新たに3人を募集する。AIの基礎知識やプログラミングの仕方、AIを組み込んだアプリの制作方法などを学び、関連技術を習得する。3大学は講義をそれぞれ公開し、オンラインで受講する仕組みをつくる。

 岡山大では県内の医師や看護師、医療系システムエンジニアらを対象にした短期集中講座も開く予定。同大は「医療系学部だけでなく、工学部などの研究者にも参加を促し、教育環境を充実させたい」としている。

(2021年01月04日 更新)

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