余ったワクチンを教職員ら接種へ 岡山市、予約キャンセル分を活用

岡山市役所

 岡山市は28日、市内医療機関で行っている新型コロナウイルスワクチンの個別接種で、予約のキャンセルで余ったワクチンを、近隣の訪問介護事業所の職員や市立小中高校の教職員に接種するルールを決めた。6月上旬から始める。

 ワクチンの廃棄を避けるために実施する。クラスター(感染者集団)を防ぐ観点から、高齢者や子どもと接する職種を選んだ。

 対象となるのは、高齢者や障害者向けの在宅サービス事業所の職員ら1万5千人余りと、教職員約5300人。希望者を募ってリストを作成。キャンセルが発生した際に医療機関から連絡して接種を行う。

 市保健管理課は「今後は保育士を対象に加えることも検討したい」としている。

 同市ではこれまで、キャンセルの場合には各医療機関の判断で高齢者の予約を繰り上げるなどして対応していた。集団接種では余ったワクチンをコロナ対応に当たる市職員に配分している。

(2021年05月29日 更新)

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