玉野の高齢者8割超 接種か予約 市報告、7月完了の見通し

市民病院でワクチン接種を受ける高齢者

 新型コロナウイルスワクチン接種について、玉野市は1日、5月末までに市内高齢者2万2796人の8割以上が既に接種を受けるか予約済みとなっていることを明らかにした。予約数の増大に応じて市内の接種体制も強化されており、希望する高齢者の接種は7月中におおむね完了する見通し。

 市では、すべて医療機関での個別接種で実施している。市によると、高齢者向け接種回数は5月23日までに2577回、24~30日に2686回の計5263回。また、各医療機関への照会で延べ3万3636回の予約を受けていた。

 接種回数と予約数を合計すると、対象高齢者に2回ずつ接種した場合の85・3%。市健康増進課は「当初想定した7割より高く、市民の関心が高いことがうかがえる」としている。

 接種を促進するため、市民病院は6月13日から6週で計6300回の日曜接種を追加実施。小野田耳鼻咽喉科医院(玉)も通常休診の月曜日に計1080回行う。ほかに土曜午後を活用するなど各医療機関が枠を増やしており、6月以降の接種回数は週3千回を超える見込み。単純計算で10週後には予約の回数を打ち終える。

 この日の市議会厚生委員会協議会で報告した。市は「高齢者接種のピークは越えた」と判断。7月中にも接種枠に空きがあることから、次に優先順位が高い60~64歳の人3369人、基礎疾患のある人(推計2800人)、高齢者施設職員(各施設で調査)に対し、来週以降、接種券を順次送付していく方針も示した。

 委員からは「予約で混乱しない工夫を」「働く人のため日曜接種は続けてほしい」などの要望が出た。

(2021年06月01日 更新)

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