美作で一般高齢者の集団接種開始 接触防ぐ県内唯一の方式で実施

スペースを一つずつ移動して接種する医師と看護師

 美作市は2日、英田保健センター(福本)を皮切りに、施設入所を除く一般の高齢者に対する新型コロナウイルスワクチンの集団接種を始めた。高齢者同士が接触しないよう、段ボールで1人分ずつのスペースを仕切り、医師と看護師が移動しながら接種する岡山県内では唯一の方式を採用している。

 集団接種は接種後、経過観察のため、別の場所で15~30分間、待機するのが一般的だが、接種を終えた人が集まる待機場所での感染リスクを抑えるとともに、足の不自由な人の移動時の負担軽減を図ることにした。

 初日は90人に接種した。幅約1メートルのスペースを30人分用意し、横並びに高齢者が1人ずつ入った。問診する医師と接種する看護師がペアになり、受け付け順に移動した。訪れた女性(76)は「混雑なくスムーズに受けられ、とても安心した」と話した。

 集団接種は市内4会場で7月11日まで実施。予約は全て埋まっており、2322人が受ける予定。

(2021年06月02日 更新)

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