岡山市は２日、６５歳以上の高齢者らを対象に行っている新型コロナウイルスワクチン接種で、個別医療機関の予約状況を市のホームページ（ＨＰ）で公開する取り組みを始めた。空きがあれば「◯」、埋まっていれば「×」などと分かりやすく表記。医療機関で異なる予約方法の案内も併記し、接種の円滑化につなげる。

　接種を行うクリニックなど約３６０施設からの報告を基に作成。ＨＰ内の「新型コロナワクチン接種について」で公開しており、医療機関名や住所、電話番号とともに、「６月上旬×」「７月中旬◯」など大まかな時期で予約状況を表記する。電話やインターネットなどそれぞれの申し込み方法も案内する。

　岡山市の高齢者接種は身近なかかりつけ医を基本にする。これまで予約状況の確認は医療機関への問い合わせなどに限られており、一部に電話が集中する事態も発生していた。

　市ＨＰには集団接種会場の予約状況やワクチン供給量見込み、市コールセンター（０１２０―７８０―９１０、日曜祝日を除く午前８時半～午後５時半）といった情報もまとめて掲載する。

　市の高齢者接種を巡っては、５月２７日時点で１回目を終えたのは約３万人で、見込み数（１５万６千人）の１９％となっている。市は７月中の完了を目指しており、「医療機関で予約状況に濃淡が出ている。情報の『見える化』で、接種事務のスピードをさらに加速させたい」としている。

（2021年06月02日　更新）