岡山県内26件接種見通し立たず モデルナ製一時停止で企業や大学

岡山県内で実施されている職場接種の様子(本文と直接関係はありません)

 米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンが不足する可能性があるとして、企業や大学での接種の申請受け付けを一時停止するとの政府発表に関し、岡山県内から申請済みの26件について実施の見通しが立たなくなっていることが24日、県への取材で分かった。

 県によると、同日現在の県内からの申請件数は計55件。このうち26件は申請が受理されているものの、接種会場や必要なワクチン量を盛り込んだ具体的な接種計画について県と申請企業などが確認を進めていた段階で、23日の政府の発表を受けて「実施の可否を含めて見通しが立たなくなった」と県。「当面、国の動向を注視していく」とする。残り29件は既に必要な審査を終え、国からワクチンや注射器の配送を待っており、大きな影響はないとみられる。

 モデルナ製ワクチンは、医療従事者らを対象に県が独自に行う集団接種でも使用されているが、県は「必要な9月分までの量は確保している。当面の接種計画に影響はない」とした。

 米ファイザー製ワクチンも7月以降、供給量が減少する見通しとなっており、県は「医療機関の態勢が整い、64歳以下へもこれから接種が本格化するという時期。国にはワクチンの安定供給を求めたい」とした。

(2021年06月25日 更新)

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