岡山市独自 中小の職域接種進む 3商工会始まる ワクチン不足課題

市独自の職域接種で、注射を受ける商工会関係者(左)

 新型コロナウイルスのワクチン接種で、岡山市が中小企業を独自に対象に加えた職域接種が進んでいる。13日は市内3商工会の接種がスタートした。34社・団体(約7700人分)が参加しており、接種率向上に期待がかかる。さらなる拡大には、ワクチンの供給不足が課題となっている。

 この日、岡山北、西、南の3商工会の職域接種が北区の病院でスタートした。対象は会員企業の社員、個人事業主960人。8月14日までに2回目を打ち終える計画。102人が予約した初日は病院1階で商工会の職員が身分証などを確認して受け付けした後、医療従事者が注射した。

 岡山西商工会(北区庭瀬)の長谷川真一会長は「社員がそれぞれ接種するより早く、助かる。接客業を行う会員企業も多く、ワクチン接種は安心につながる」と話した。

 市独自の職域接種は、50人以上の中小企業や職域団体が対象。企業側が医療従事者の確保や会場の準備・運営を行い、市はファイザー社製のワクチンを提供する。今月5日に開始し、各企業が順次接種を行っている。

 現役世代への円滑な接種につながると期待される一方で、国からのワクチン供給の見通しが不透明となり、市は12日に新たな企業からの申し込み受け付けをいったん停止した。

 市保健管理課は「事前の相談を受けている企業もある。ワクチン供給の見通しが立てば、受け付けを再開したい」としている。

(2021年07月14日 更新)

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