ワクチン384回分廃棄 岡山の医療機関、保管期限過ぎる

岡山市役所

 岡山市内の医療機関で保管していた新型コロナウイルスワクチン384回分が管理の不備により廃棄されていたことが5日、市への取材で分かった。メーカーが定めた冷凍庫での保管期限を過ぎていたため。

 市によると、ワクチンは米ファイザー製。医療機関が使っている零下15~25度の冷凍庫では保管期限が2週間とされているが、738回分が期限を数日過ぎた。354回分は超過に気付かないまま7月26、29、30日に接種に使用。31日になって気付き、残りを廃棄した。医療機関は接種した人に連絡を取って謝罪し、健康観察を行っている。

 医療機関は「コメントできない」とした。

 市保健管理課は、ワクチンの有効性に問題はなく、健康被害も現時点では確認されていないとした上で、「貴重なワクチンを廃棄する事態となり非常に残念。再発防止に向けて指導を徹底する」としている。

(2021年08月06日 更新)

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