岡山県「ステージ2」に引き下げ 知事、時短解除の見通し示す

岡山県内の新型コロナ感染状況を説明する伊原木知事

 岡山県の伊原木隆太知事は24日、臨時記者会見を開き、県内の新型コロナウイルス感染状況について、最も切迫度の高い「ステージ4(爆発的感染拡大)」から「ステージ2(漸増)」へ2段階引き下げると発表した。県内へのまん延防止等重点措置が30日に期限を迎えることを踏まえ、飲食店などへの営業時間短縮要請については「(30日で)解除できる可能性は十分ある」との見通しを示した。

 ステージ判断を「2」としたのは8月4日以来、1カ月半ぶり。直近1週間(16~22日)の指標で6項目全てが前週(9~15日)より改善し、いずれも「3(感染急増)」の基準を下回ったことから判断した。

 県によると、1週間当たりの新規感染者数は160人で前週より約6割減少。ステージ4の基準を唯一上回っていた10万人当たり療養者数は13・49人で19・1ポイント改善した。いずれもステージ3相当だった10万人当たりの感染者数は11・42ポイント減の8・47人、病床使用率は19・2ポイント減の14・4%にそれぞれ下がった。

 県は現在、重点措置の適用に伴って岡山、倉敷市など17市町の飲食店などに午後8時までの時短を要請している。知事は時短解除の見通しを示しつつ「(重点措置の期限後に)どういう要請が必要か、この週末の動向などを踏まえて検討したい」と述べた。

 一方で知事は、現在も感染確認は続いているとして「流行『第5波』が収束したとはまだ思っていない。これから1週間でしっかり抑えていくことが大事で、リバウンド防止期間と思って過ごしてもらいたい」と呼び掛けた。

(2021年09月25日 更新)

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