ワクチン最前線「接種できない子ども」 周囲の大人が対策を

 新型コロナウイルスの流行第5波では、感染力の強いインド由来の変異株・デルタ株がまん延した影響から、第4波まであまり深刻とされてこなかった年代の感染や施設でのクラスター(感染者集団)が問題に。その一つが子どもの感染だ。

 岡山県のまとめでは、8月2~22日の21日間に確認された県内の感染者は計3333人。このうち小中高生にほぼ相当する7~18歳は426人、12・8%を占めた。第4波期間中の21日間(4月29日~5月19日)では感染者2735人のうち197人、7・2%で、第5波は実数、全体に占める割合ともに急増しているのが分かる。

 子どもの感染について日本小児科学会などは、デルタ株により子どもが感染しやすくなったのではなく、感染が全体に拡大したことで子どもの間にも感染事例が増えたと分析。高齢者のようにワクチン接種が進んでいないことも、感染者全体に占める子どもの割合を押し上げる結果につながっているとする。

 そのワクチンだが、国内で接種対象となるのは12歳以上で、11歳以下には今のところ接種できない。一方で、第5波では各地の学校でクラスターが続発し、今月には県内でこれまで発生がなかった放課後児童クラブでもクラスターが相次いだ。

 子どもの感染を防ぐためには、子ども自身が予防策を実践するのはもちろん、子どもにうつさないよう家族を含めた周囲の大人たちが対策を心掛けたい。

=おわり

(2021年09月26日 更新)

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