岡山市 目立つ20代以下の感染 コロナ「第6波」へ警戒感強まる

 岡山市内で年明け以降、新型コロナウイルスの感染者が急増している。年末年始の人の移動や感染力の強い新変異株オミクロン株の影響があるとみられ、流行「第6波」への警戒感が強まる。20代以下の若い世代の感染が目立っており、市は基本的な感染対策の徹底を改めて呼び掛けている。

 新規感染者は、昨年末はゼロの日が続いたが今年に入って再び増加傾向にある。6日に11月17日以来の2桁となる21人を数え、11日まで連日30~40人台で推移。1週間の合計で見ると2~8日は113人、9日の週は3日間ですでに105人に達し、前週の同じ曜日3日間と比べて10倍以上になっている。

 1~11日の感染者の年代別は20代が42%で最も多く、30代14%、40代12%、10代6%など。20代以下が半数近くを占め、重症化が懸念される60代以上は9%だった。

 市によると、年明けすぐは県外から帰省した人や知人同士の会食、親族の集まりなどでの感染が多かった。先週後半からは家庭内感染に加え、市中感染が疑われるケースも増えつつあるという。

 県の調査(12月30日~1月5日)では、県全体の新規感染者の7割超がオミクロン株に感染していた。市内でも感染事例が確認されている。

 市は感染の急拡大を受け、保健所業務に当たる職員を増員するなど体制を強化。市保健管理課は「市内でも感染リスクは高まっている。マスク着用や手指消毒、換気といった対策を継続し、発熱などの症状があれば早めの受診をお願いしたい」としている。

(2022年01月11日 更新)

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