頑張る受験生へ 食事(上) バランス良く1日3食

 新型コロナウイルスの流行「第6波」が猛威を振るう中、受験シーズンを迎えた。感染予防のために外出自粛を続けていると、体調管理や学習、心の健康にも悪影響が及びかねない。県内の専門家の協力を得て、受験生のコロナ禍の乗り切り方を紹介する。初回は、管理栄養士の遠藤陽子川崎医科大付属病院栄養部長に体調アップや脳の活性化が期待できる食習慣を聞いた。
 
 まずは朝食を抜かず、1日3食を習慣にしてほしい。朝食を食べないと、午前中に脳へエネルギーが供給されなくなり、集中力や記憶力の低下につながったりイライラしたりする。せっかく勉強しても効率が悪くなる。

 エネルギー源になる炭水化物を摂取しよう。脳の働きを活発にするとされるドコサヘキサエン酸(DHA)が多い青魚や記憶力を助けるというレシチンが含まれる卵も有効なので、組み合わせるのがお薦め。

 ただ、炭水化物ばかり取るのはよくない。血糖値が短い間に上昇、低下して体がだるくなり、集中力が続かない。大切なのは、栄養バランスの取れた食事だ。

 コロナ予防には、食べ物を通じた免疫力向上も心掛けたい。ビタミンB群の含まれる豚肉や豆類、緑黄色野菜、腸内環境を整えるヨーグルトなどが有効だ。毎日、少しずつ取り入れてほしい。

 夜食にはうどんやおじや、野菜スープといった体を温め、消化の良い食べ物を。疲れた脳のエネルギーを補うイメージで、おなかいっぱい食べないことがポイント。 
 

(2022年02月09日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

タグ

カテゴリー

関連病院

PAGE TOP