ワクチン 県内3回目接種率37% 18歳以上対象に本格化

3回目接種の促進に向けて県が県南部健康づくりセンターに開設した集団接種会場=18日

 岡山県内で新型コロナウイルス禍が始まって2年。感染拡大が続く中、対策の柱としてこの1年余り、国を挙げて進められてきたのがワクチン接種だ。県内では対象となった12歳以上の希望者の多くがすでに2回目を打ち終えたとみられ、現在は18歳以上を対象に3回目の接種が本格化している。

 県内での接種は昨年2月、安全性の確認を目的に国が一部医療従事者への先行接種を開始。3月には打ち手となる医療従事者への接種が始まった。その後、施設入所の高齢者、それ以外の高齢者へと順に対象を拡大し、7月には大半の市町村で64歳以下への接種がスタートした。

 大学や企業も集団接種会場を設けるなど、接種ペースは加速。一方で、国からのワクチン供給が追い付かなくなり、各地で接種受け付けが中断される事態も相次いだ。

 3回目の追加接種が始まったのは12月。2回目の接種が進んでもコロナ禍が収束せず、時間の経過とともにワクチンの効果が大きく低下することが判明したためだ。

 使用されるワクチンのうち、副反応が強いとされるモデルナ製が敬遠され、ファイザー製に希望が偏る傾向もみられるが、県内の接種率(3回目)は37%を超え、全国平均(20日時点で34・91%)を上回る。

 県は今月16日から県南部健康づくりセンター(岡山市北区平田)に集団接種会場を設け、県営接種会場を3カ所体制とするなど、3回目接種の促進に懸命。県ワクチン対策室は「今のところ接種は順調に進んでいると考えている。今後もより多くに接種してもらうよう取り組んでいく」とする。

(2022年03月21日 更新)

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