感染予防精通の看護師育成へ 岡山県方針、22年度に独自研修

伊原木知事(左列手前から2人目)と懇談するOCITメンバーら

 岡山県は25日、医療機関や福祉施設での新型コロナウイルス感染拡大を防ごうと、施設内感染の予防策に精通した看護師の育成に向けた独自研修を2022年度に実施する方針を示した。クラスター(感染者集団)を回避し、医療や福祉拠点の機能維持につなげる。

 伊原木隆太知事ら県幹部がこの日、クラスターに対応する県の専門家チーム「OCIT(オーシット)」のメンバーと懇談。その中で県側が明らかにした。県看護協会と連携して7日間程度の研修を想定しており、詳細は今後検討する。

 県によると、施設内感染の防止対策などに取り組む「感染管理認定看護師」は現在、県内で30人が登録。広島や山口といった近県より少ないが、日本看護協会が実施する認定研修や試験を終えるには1~2年を要することから、独自の研修により短期間での育成を目指すこととした。

 知事はOCITメンバーとの懇談後、取材に応じ「専門性の高い看護師を育てることで、クラスターが複数発生した際にOCITを他の施設に振り分けることができる」と述べた。

(2022年03月25日 更新)

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