医療的ケア児支援センター開設 岡山県、旭川荘内に4月1日

岡山県庁

 人工呼吸器の装着やたんの吸引といった医療行為が日常的に欠かせない「医療的ケア児」と家族を支えるため、岡山県は4月1日、岡山市内に「県医療的ケア児支援センター」を開設する。家族らの相談にワンストップで対応し、きめ細やかな助言や情報提供、関係機関との連絡・調整などに当たる。

 昨年9月施行の「医療的ケア児支援法」に基づき、社会福祉法人旭川荘内の地域療育センター(同市北区祇園)に設置。保健師や看護師、社会福祉士のスタッフ7人が医療や教育などさまざまな分野の相談に一元的に応じるほか、市町村窓口との連携を深め、保護者が子どもを施設に短期間預ける際の調整なども居住地の枠を超えて行う。

 県によると、医療的ケア児は、病院の新生児集中治療室(NICU)整備や救命率の向上などに伴って増えており、県内では昨年5月時点で約350人とされる。教育現場での受け入れ体制が不十分で家族が世話のために離職せざるを得なくなるなど負担の重さや支援機関の不足が課題となっている。

 窓口対応は平日の午前8時半から午後5時15分。専用サイトでも相談を受け付ける。問い合わせは旭川荘地域療育センター(086―275―4518)。

(2022年03月26日 更新)

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