子どもの副反応 成人より割合低く 県と岡山大がワクチン最終報告

 岡山県と岡山大は、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた5~11歳の子どもの副反応に関する調査の最終報告をまとめた。中間報告と同様に、1回目、2回目とも副反応が出る割合は成人より低かった。

 37・5度以上の「発熱」があった子どもは1回目が2・3%で成人より0・4ポイント低く、2回目は10・8%で26・7ポイント下回った。倦怠(けんたい)感や筋肉痛、頭痛といったその他の比較可能な8項目の副反応についても、1回目が0・4~28・5ポイント、2回目が0・8~47・7ポイント低かった。

 発熱を訴えた子どものうち最高体温が38度を超えたのは1回目が0・9%、2回目が3・9%だった。

 県ワクチン対策室は「子どもの副反応に関するデータは全国的にも少ない。接種するかどうかの判断材料にしてもらいたい」としている。

 調査は県内の医療機関で3月12日~6月9日に接種した子どもを対象にアンケート形式で実施。サンプル数は延べ1288人(1回目は769人、2回目は519人)と、中間報告時の626人(1回目535人、2回目91人)から倍増した。昨年接種した成人の医療従事者8599人の結果と比較した。

(2022年06月30日 更新)

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