3回接種後抗体価 減少速度緩やか 川崎医科大調査、ファイザー製

 川崎医科大(倉敷市松島)がまとめた米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの調査結果によると、3回目接種後の抗体価の減少スピードは2回目後より緩やかだったことが分かった。

 中野貴司教授(感染症学)らのグループは、昨年末までに3回目を打った関連2病院の関係者790人を調査。退職者らを除く619人分について、1回目の1週間前▽2回目の1カ月後と半年後▽3回目の1カ月後と半年後―の抗体価を調べた。

 2回目を打った半年後の平均抗体価を100とした場合、3回目の半年後は499と大幅に増加していた。抗体価はワクチン接種から一定期間が経過すると減少するが、2回目後は5カ月間で84%減ったのに対し、3回目後は64%減にとどまっていた。

 平均抗体価を年代別でみると、3回目の半年後は20代が492で30代455、40代459、50代587、60代以上が637。2回目の半年後と比較すると、60代以上は12倍、50代7・1倍、40代6・4倍、30代5・2倍、20代で3・5倍と、大きく抗体価は増えていた。

(2022年07月13日 更新)

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