オンラインで1型糖尿病患者会 岡山済生会総合病院

1型糖尿病の患者会「1―DreaM岡山」。オンラインで岡山県内外の約70人が参加した=8月21日、岡山済生会総合病院

 岡山済生会総合病院(岡山市北区国体町)は8月21日、1型糖尿病の患者会「1―DreaM岡山」をオンラインで開いた。最新機器の説明や患者体験談のほか、名古屋市立大学病院の服部麗医師(消化器・代謝内科学)が自らの1型糖尿病発症を踏まえて講演した。

 岡山大学腎・免疫・内分泌代謝内科学の和田淳教授のあいさつに続き、岡山済生会総合病院糖尿病センター副センター長の利根淳仁医師が、1月から販売が始まったインスリンポンプ「ミニメド770G」を紹介。基礎インスリンを自動調整し、高血糖や低血糖を防ぐ機能などを説明した。

 患者体験談では、ボディービル競技に取り組む三好紗衣子さん(26)が、同じ1型糖尿病患者でありながら同競技の選手として活躍した丸山典子さんに憧れて始めた、「自分のための新たな挑戦」を紹介。栄養バランスとインスリンを打つタイミングを工夫しながら美しく健康的な体づくりに日々取り組んでいて、「来夏の大会でメダルを獲得し、同じ病気の子どもたちに夢を与えられる選手になりたい」と話した。

 糖尿病専門医の服部医師は、人によって糖尿病発症の経緯や原因はさまざまなのに、社会には「個人の生活習慣が招いた自己責任の病気だとの誤解、偏見がある」と指摘。医療の発展、医療費負担の軽減、病気の正しい認識の浸透によって「わたしが糖尿病でもよい人生、あなたが糖尿病でもよい社会を目指したい」と話した。

 「1―DreaM岡山」への問い合わせは利根医師(086―252―2211=岡山済生会総合病院代表電話)。

(2022年09月05日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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