感染者の8割強が発生届対象外 岡山県、コロナ全数把握簡略化で

岡山県庁

 岡山県は29日、新型コロナウイルス感染者の「全数把握」簡略化が26日から全国一律で始まったことを受け、県内の感染者のうち少なくとも8割強が発生届の対象外となっていると明らかにした。同日と27日の状況を集計した。県は「想定通りの出だし」としている。

 簡略化に伴い医療機関による発生届の対象は65歳以上や入院が必要な人、妊婦らに限定し、それ以外は年代別の人数だけを報告。軽症者らは自己検査での陽性判明分を含めて自らオンラインで「自宅療養サポートセンター」などに登録する仕組みとしている。

 県によると、26、27日の新規感染者は計1361人。このうち発生届の対象(速報値)となったのは26日が136人、27日が102人で、対象外の割合は82・5%だった。一方で両日、サポートセンターへの登録は計503人。登録割合は44・8%となっている。

 県新型コロナウイルス感染症対策室は「無症状や軽症でも急変した際に素早く対応するため、必ずセンターに登録してほしい」としている。

(2022年09月29日 更新)

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